
最終更新日:2026年9月30日
Quire CLIは、ターミナルからQuireを管理するためのスタンドアロン型コマンドラインツールです。npmまたはHomebrewで一度インストールし、OAuthでログインすれば、パイプ処理、スクリプト化、cronでの定期実行が可能な構造化サブコマンド(quire project list、quire task create、quire mine)を実行できます。Claude CodeやChatGPTなど、QuireをツールとしてAIエージェントが呼び出すためのQuire MCPサーバーとは別カテゴリーのツールです。普段からターミナルで作業し、スピード、スクリプト化のしやすさ、予測可能なコマンドを求めるならCLIを選びましょう。
Quireユーザーの多くはブラウザで作業しています。ビジュアルな計画づくり、ドラッグ&ドロップでのサブリスト整理、関係者とのレビューには、Webアプリが最適です。
一方で、開発者、運用担当者、技術系PMなど、普段からターミナルで作業しているユーザーも少なくありません。彼らにとって、3つのタスクを完了にするためだけにブラウザのタブを開くのは手間に感じられます。Quire CLIは、そうした人たちのためのツールです。
Quire CLIはAIツールではなく、独自の言語モデルも搭載していません。git、gh、aws と同じ種類のツールです。つまり、すでに使っているサービスを構造化されたコマンドラインから操作でき、すべての操作がパイプ処理、スクリプト化、スケジュール実行できる予測可能なコマンドに対応しています。一度サインインすれば、次にタスクを作成するときも、Quireのタブを探して作業の流れを止める必要はありません。
ここからは、Quire CLIの正確な概要、インストール方法、覚えておきたいコマンド、そして最初の1週間でセットアップの手間を取り戻せる5つのワークフロー例を紹介します。
Quire CLI(npmでは @quire-io/quire-cli、インストール後は quire)は、OAuth経由でQuire APIと通信する単一の実行ファイルです。
Quire CLIの特長:
quire login を一度実行するだけで、APIキーの管理やサービスアカウントの面倒な設定は不要です。Quire MCPとの位置づけ:
quire task create "Marketing_Q4" --name "Draft launch email")ため、スクリプトやパイプは毎回同じ結果を得られます。雰囲気ではなく、具体的な理由が3つあります。
理由1:スピード。 Quireを開き、目的のプロジェクトを探し、目的のタスクを探して「完了」をクリックするまでには、順調なときでも15~20秒かかります。すでに開いているターミナルなら、quire task complete <task-id> は1秒で終わります。Quireをよく使うユーザーは1日に30回ほど操作するため、その差は積み重なっていきます。
理由2:スクリプトとcron。 CLIは自動化の構成要素になります。朝のシェルスクリプトで期限超過のタスクを取得し、Markdown形式のダイジェストにまとめられます。
make weekly-status ターゲットを使えば、すべてのプロジェクトから今週完了した項目を検索し、状態の報告を作成できます。cronジョブで、その結果を毎週金曜日の午後4時にSlackへ投稿することも可能です。どれもチャットウィンドウやWebのタブではできないことです。
理由3:正直な出力。 CLIのコマンドは、実行した内容をすべて表示します。作成したばかりのタスクID、APIからのレスポンス、失敗した場合のエラーがそのまま確認できます。隠れたツール呼び出しはなく、「それでは作成しておきますね」と言いながら何が反映されたのか確認できない、ということもありません。40件のタスクを共有ワークスペースに追加しようとしているとき、この可視性こそが、役立つツールとリスクになるツールの分かれ目です。
Quireには3つのプログラムからのアクセス手段があります。作業内容に合ったものを選びましょう。
| アクセス手段 | 最適な用途 | 呼び出す主体 |
|---|---|---|
| Quire CLI | ターミナルユーザー、シェルスクリプト、その場限りのコマンド、cronジョブ | 入力する人、または実行中のシェルスクリプト |
| Quire MCPサーバー | Quireを読み書きする必要があるAIエージェント | Claude Code、Codex CLI、ChatGPT Connectors、Claude Desktop、Cursor、Perplexity、その他すべてのMCPクライアント |
| Quire REST API | サーバーサイドの連携、Webhook、カスタムアプリ | 自社のバックエンドサービス、n8nやZapierのフロー、Webhookハンドラー |
MCPサーバーとCLIはどちらもOAuthで認証します。REST APIはアクセストークンを使用します。3つとも同じデータを操作し、同じ権限に従うため、いずれかで作成したタスクは、他の手段にもすぐに反映されます。
AI側の活用については、Quire MCPセットアップガイドで、MCPサーバーをClaude Code、ChatGPT、その他の対応クライアントに接続する手順を解説しています。CLIとMCPは二者択一ではなく、互いを補完し合う関係です。
MCP対応の面でQuireが他のツールとどう違うのか気になる方は、2026年版 MCP対応のプロジェクト管理ツールで詳しい比較をご覧ください。
localhost でOAuthコールバックを受け取れる環境。ほとんどのネットワークでは問題ありませんが、一部の企業VPNではブロックされます。quire login がリダイレクト待ちでタイムアウトする場合は、IT部門にループバックリダイレクトの許可を依頼してください。Quire CLIは単一のコマンドラインバイナリとして提供されています。普段CLIを管理している方法に合わせて、インストール方法を選んでください。すべての選択肢はGitHubのREADMEに記載されています。
npm(ほとんどのユーザー向け):
npm i -g @quire-io/quire-cli
Homebrew(macOSまたはLinux):
brew install quire-io/quire/quire
インストールせずに試す:
npx @quire-io/quire-cli --help
または、GitHub Releasesページから単一ファイルのバイナリを入手することもできます。
インストールが終わったら、初回のみOAuthログインを実行します。ブラウザのタブが開くので、Quireにサインインしてワークスペースへのアクセスを承認します。CLIはトークンを ~/.config/quire/credentials.json(利用可能な場合はOSのキーチェーン)に保存します:
quire login
quire whoami
quire whoami でアカウント情報が表示されれば接続完了です。実際のコマンドをいくつか試してみましょう:
quire project list
quire task list "Marketing_Q4"
quire mine --all-orgs --json
サブコマンドの全容はGitHubのREADMEにまとめられていますが、初日に覚えておきたいコマンドは1画面に収まります。
quire login # one-time OAuth setup
quire whoami # confirm you are signed in
quire logout # remove local credentials
quire project list # list your projects
quire task list "<project>" # list tasks in a project
quire task tree <task-id> --depth full # recursive subtree view
quire task search "release notes" --mine # search tasks (yours only)
quire task create "<project>" --name "Ship CLI v1" --due 2026-06-30
quire task complete <task-id> # mark a task done
quire mine --all-orgs --json # list your tasks across orgs
すべてのコマンドで --help を使って全オプションを確認できます。ほとんどのコマンドは機械で読み取れる出力のための --json にも対応しており、以下のワークフロー例はすべてこれを土台にしています。
| リソース | 主な操作 |
|---|---|
| タスク | 作成、更新、完了、削除、移動、一括作成、日付設定、担当者割り当て、検索 |
| 子タスクとサブリスト | 作成、一覧表示、階層の整理 |
| プロジェクト | 一覧表示、作成、更新、検索、メンバー管理 |
| コメント | 追加、更新、削除、一覧表示(添付ファイル付き) |
| タグと状態 | 作成、更新、適用、一覧表示 |
| ドキュメント | 作成、更新、一覧表示、内容の取得 |
| インサイト | 作成、一覧表示、カスタムフィールドの管理 |
| チャット | 作成、一覧表示、メッセージの投稿 |
| 組織とユーザー | 現在のユーザーの取得、組織の一覧表示、メンバーの一覧表示 |
すべての操作がQuire REST APIのエンドポイントと1対1で対応しています。
最初の1週間でインストールの手間を取り戻せる、5つの小さなパターンを紹介します。
quire mine --all-orgs --json \
| jq -r '.[] | select(.due == "2026-05-11") | "- [" + .name + "](" + .url + ") (" + .project + ")"'
朝9時に実行し、出力されたMarkdownをSlackや日次の状況報告ドキュメントに貼り付けましょう。.zshrc にエイリアスを追加すれば、翌朝からは1語で実行できます:
alias standup='quire mine --all-orgs --json | jq -r "..."'
grep "^TODO:" ./meetings/2026-05-04-sync.md \
| sed 's/^TODO: //' \
| while read task; do
quire task create "Marketing_Q4" \
--name "$task" \
--tag "from-monday-sync" \
--due 2026-05-08
done
月曜日の12分かかる事務作業が、シェルのループひとつで片付きます。Makefileに入れておけば、構文を覚えていなくても毎週月曜日に同じターゲットを使い回せます。
0 17 * * 5 cd ~/work && /usr/local/bin/quire task search "overdue" --mine --json > friday.json
続けて実行するスクリプトと組み合わせれば、JSONをSlackのWebhookに投稿したり、Notionのページを生成したり、自分宛てにメールで送ったりできます。データの受け渡しはCLIが担うので、その先に何をつなげるかは自由です。
tail -n +2 ./calendar/2026-Q2.csv \
| while IFS=, read -r publish_date channel title; do
quire task create "Content_Pipeline" \
--name "$title" \
--due "$publish_date" \
--tag "$channel"
done
CSVからタスクへの変換が1つのパイプラインで完了します。各行にソース識別子のタグも付けておけば、実行がうまくいかなかったときにも後片付けができ、安心して繰り返し実行できます。
cat finished_today.txt | xargs -n 1 quire task complete
finished_today.txt は、タスクIDを1行に1つずつ並べただけのファイルです。金曜日の午後5時に8件をまとめて完了にしたいとき、ブラウザで1件ずつクリックする苦行から解放されます。
CLIはQuireを利用する4つの方法のうちの1つで、残りの3つにもそれぞれの役割があります:
セットアップに関する注意点がひとつあります。一部の企業VPNはOAuthのループバックリダイレクトをブロックします。quire login がリダイレクト待ちのまま進まない場合は、IT部門に 127.0.0.1 へのコールバックの許可を依頼してください。
--json と jq を使う。 プレーンテキストの出力は読むのに便利で、JSONはそれ以外のすべての用途に向いています。ほとんどのCLIコマンドが --json に対応しています。--tag from-cli(または --tag bulk-import-2026-05-11)を付けておけば、スクリプトの実行がうまくいかなかったときに簡単に見つけて整理できます。quire login && quire whoami の1行を実行すれば、新しいノートPCも30秒で使える状態になります。quire <command> --help を読む。 どのブログ記事よりも短く、正確です。すべてのサブコマンドの全オプションがそこにあります。2026年の興味深い変化は、AIクライアントがプロジェクトを管理できるようになったことではありません。プロジェクト管理を最も多く担う人たちが、すでに信頼できるツールを持っていたことです。それがターミナルです。Quire CLIは、そうした人たちにワークスペースへの本格的な入り口を提供します。AIを介するのは、本人が望むときだけです。
普段からターミナルで作業しているなら、今週中にインストールしてみてください。上のワークフロー例のどれかを、朝や金曜日のルーティンに組み込みましょう。セットアップは5分で終わり、Quireを使い続ける限りその効果は積み重なっていきます。
推論そのものが仕事の中心になる場面では、引き続きMCPサーバーが最適なツールです。両者は競合するものではなく、同じワークスペースを補完し合う2つの手段です。
Quire CLIは、Quire専用のスタンドアロン型コマンドラインツールです。npm、Homebrew、またはバイナリでインストールし、quire login を実行すれば、どのターミナルからでもタスク、プロジェクト、ドキュメントを管理できます。
いいえ。Quire CLIは人がコマンドを入力して使うためのものです。Quire MCPサーバーは、QuireをツールとしてAIエージェントが呼び出すためのものです。扱うデータは同じですが、対象となる利用者が異なります。
いいえ。ターミナルを開いてコマンドを2つ実行できれば使えます。
タスクの一覧表示と検索、一括作成、完了、子タスクの整理、プロジェクトとメンバーの管理、コメントの投稿、ドキュメントの作成ができます。Quireのあらゆるオブジェクトにアクセスできます。
推論が必要な作業のときです。優先順位付け、要約、整理されていないメモのタスク化などが該当します。Quire CLIは、結果が決まっている定型部分を担います。
はい。--json 出力を使い、cronでスケジュール実行して、必要な場所に結果を投稿できます。
はい。QuireのFreeプランでも、有料プランと同じCLIアクセスを利用できます。
Quireのワークスペースをターミナルから操作してみませんか?
npm、Homebrew、またはGitHub ReleasesからQuire CLIをインストールしましょう。Quireアカウントは無料で、すべての機能にアクセスでき、クレジットカードも不要です。