
最終更新日:2026年10月15日
Quire のカスタムフィールドは、テキスト・数値・通貨・日付・チェックボックスから選べるユーザー定義のフィールドです。標準のプロパティでは足りないタスクの情報を保持できます。Quire の数式エンジンと組み合わせれば、タスク一覧が小さなダッシュボードに変わります。スケジュール差異、タスクごとのコスト、キャンペーン別の ROI を、元の数値が変わるたびに自動で計算します。Free を含むすべてのプランで利用できます。
Quire には、担当者、期限の日、ステータス、優先度、タグといった固定のタスクプロパティが用意されています。多くのチームが必要とするものの約 80% は、これでカバーできます。
残りの 20% で活躍するのが、カスタムフィールドです。マーケティングチームには、選択肢を構造化した「ターゲット層」のタグが必要です。
営業チームには、パイプライン全体で合計できる「案件規模」の通貨フィールドが必要です。エンジニアリングチームには、実績と比較できる「見積もり時間」のフィールドが必要です。標準のプロパティではどれも対応できません。そこが、このギャップです。
2 つの業界リソースが、この点を具体的に裏付けています。PMI の PMBOK ガイドは、プロジェクト固有の属性フィールドを、成熟していく PM ツールの中核となる設定資産の一つと位置づけています。
Google のサイトリライアビリティエンジニアリングのハンドブックは、まったく異なる読者に向けて書かれていますが、別の角度から同じ原則にたどり着いています。既定のフォームがたまたま集めるデータではなく、実際に下す判断に必要なデータを記録する、という原則です。
今回のアップデートの目玉、Quire のカスタムフィールドをご紹介します。カスタムフィールドは、タスクに追加して情報を補えるユーザー定義のフィールドです。
フィールドのタイプは、記録したい情報に応じて、テキスト、数値、通貨、日付、チェックボックスから選べます。タスクの作成時や編集時に、ユーザーがこれらのフィールドへ情報を入力できます。
本当の魔法は、ここからです。Quire 究極の数式です。Quire の数式は、カスタムフィールドというケーキの仕上げを飾るチェリーのような存在です。計算の自動化、動的な分析、その場でのインサイトの導出が可能になります。プロジェクト管理の魔法使いが、手元にいるようなものです。
カスタムフィールドを使えば、「プロジェクト健全性の指標」「ターゲット層」「予算配分」といったオリジナルのラベルをタスクに追加できます。自分とチームにとって分かりやすい形でタスクを整理して並べ替えられるので、プロジェクト管理がより直感的で効率的になります。
ここからは、Quire でカスタムフィールドを使う主なメリットを見ていきましょう。
「では、Quire でカスタムフィールドを実際にどう使うの?」 そんな声が聞こえてきそうです。ご安心ください。操作はとても簡単です。各タスクの詳細パネルで Add a field をクリックすると、最初のカスタムフィールドを作成できます。いくつか作ったら、テーブル表示に切り替えてみましょう。すべてのフィールドが、並べ替え可能な列として横並びで確認できます。

カスタムフィールドは、すべてのユーザーが利用できます。詳細は料金ページをご覧ください。
チームでは、カスタムフィールド、数式、テーブル表示をまとめて紹介する 47 分のセッションも録画しました。
新しいカスタムフィールド機能で、プロジェクト管理は次のレベルへ進みました。基本を超えて、数式という魔法を加えたのです。Quire の数式は、PMS ソリューションの中でも最も充実した数式記述を備えています。
では、Quire の数式記述は何が違うのでしょうか。サブタスクのグループ全体をまとめて計算したい場合は、Quire の配列数式もご覧ください。
数式は、データにひと振りの魔法を加える隠し味のようなものです。予算の追跡でも、タスク完了率の分析でも、プロジェクトのスケジュール予測でも、数式が数字の処理を楽にしてくれます。
数式の用途として最も多いのが予算です。計画額・実績額・差異をカスタムフィールドで管理するプロジェクト予算トラッキングでは、Budget Allocation テンプレートでその手順を一通り紹介しています。
Quire の数式は、一芸だけの機能ではありません。幅広い計算に対応する豊富な関数ライブラリを用意しています。基本的な四則演算から高度な統計分析まで、おまかせください。
たとえば、タイムゾーンをまたいでタスクを進めていたり、厳しい期限に追われていたりする場合でも、次の数式でタスクごとのスケジュール差異を自動で作成できます。
{Time Spent} - estimated
2 つのフィールドを用意したとします。1 つはタスクごとの作業時間(Time Spent)、もう 1 つは時間あたりの予算(Budget Per Hour)です。この 2 つのフィールドのデータから、タスクごとに必要な予算の合計を計算したいとします。方法はこうです。
{Time Spent} * {Budget Per Hour}
手順の詳しい解説と数式ライブラリの全容は、ガイドをご覧ください
Quire の数式は、タスクに関する計算だけにとどまりません。プロジェクト概況やタスクの説明に適用すれば、プロジェクトの中に動的なダッシュボードをつくることもできます。
プロジェクト概況がリアルタイムで更新され、進捗やリソース配分など、必要な指標を計算した値で表示するところを想像してみてください。
しかも、静的な表示ではなく、完全にインタラクティブです。プロジェクトが進むにつれてダッシュボードも変化し、プロジェクトの健全性とパフォーマンスをいつでも最新の状態で把握できます。
Excel や SQL の達人でなくても大丈夫です。Quire の数式記述は、シンプルさを重視して設計されています。数式はプロジェクト固有の構造に合わせて動くので、必要な要件に合った計算を自由に組み立てられます。
はい。フィールドの設定を開くと、フィールドのタイプと形式のすぐ下に、閲覧できるユーザーと編集できるユーザーの 2 つの設定があります。「編集できるユーザー」で なし を選ぶと、フィールドがロックされます。

これまでは、タスクを開けるメンバーなら誰でもフィールドを編集できました。「ターゲット層」のメモならそれで問題ありません。しかし、ERP が毎朝取り込む単価のようなデータでは、善意のチームメイトが手で書き換えてしまうおそれがありました。
閲覧できるユーザーは、フィールドとその値を見られる人を決めます。
| 閲覧できるユーザー | 対象 |
|---|---|
| アクセス権があるすべての人(既定) | タスクを開けるすべての人。外部チームのメンバー、ゲスト、公開プロジェクトや共有リンクの訪問者を含みます |
| メンバーのみ | プロジェクトのメンバーと外部チームのメンバー。ゲストと匿名の訪問者は含まれません |
| 管理者のみ | プロジェクトの管理者 |
| 一部のメンバー | 選んだメンバーのみ。指定していない管理者は、フィールドの管理はできますが、値は表示されません |
| 自分のみ | 自分 |
編集できるユーザーは、フィールドを閲覧できるユーザーのうち、値を変更できる人を決めます。
| 編集できるユーザー | 対象 |
|---|---|
| メンバーのみ(既定) | フィールドを閲覧でき、タスクを編集できるすべての人 |
| 管理者のみ | プロジェクトの管理者 |
| 一部のメンバー | 選んだメンバーのみ |
| 自分のみ | 自分 |
| なし | アプリ内の誰も編集できません(管理者を含む)。管理者がロックを解除するまで読み取り専用です |
なし がロックです。管理者を含むすべてのメンバーに対して、フィールドが読み取り専用になります。再び人の手でデータを更新する必要が出たら、管理者がロックを解除します。以前に選んでいた編集者の設定が、そのまま有効になります。
Quire のカスタムフィールドは強力な機能ですが、初めて使う方には少し戸惑うかもしれません。ここでは、Quire のチームが実際にカスタムフィールドを使っているシナリオを紹介します。使い方は自由ですが、まずはこのシナリオから始めてみてください。

Quire のイベントマネージャーは、チームとさまざまなキャンペーンに取り組みます。キャンペーンの開始日、ターゲット層、予算配分など、多くのパラメーターを管理する必要があります。
カスタムフィールドなら、テキストまたは選択式で「期間」「ターゲット層」を、通貨タイプで「予算」を、簡単に作成できます。作成したフィールドを特定のタスクやプロジェクトに関連付ければ、重要な情報にいつでもアクセスして更新できます。時間の節約になり、抜け漏れも防げます。

データ分析は、いつも楽しくて簡単な仕事とは限りません。それでも、Quire のカスタムフィールドを使えば、タスク一覧で進捗を追跡し、データを分析する新しい方法が開けます。
ビジネスチームは、パフォーマンス指標やメトリクスに合ったカスタムフィールドを定義し、カスタム数式でプロジェクトの成果を手軽に評価できます。正確なデータに基づいて、根拠のある判断ができます。インサイト表示と組み合わせれば、同じ指標をプロジェクト全体で可視化できます。
たとえば、Google 広告に 1 ドル投資するごとに、各広告が生み出す ROI を追跡したいとします。シンプルな割り算の数式(純収益 ÷ 投資コスト)でカスタムフィールドを作れば、手元のデータをもとに、チームは記録と必要な調整を行えます。
Quire で任意のプロジェクトを開き、タスクを選んで、詳細パネルの Add a field をクリックします。記録したいデータに合うフィールドタイプを選んでください。
まずは 1 つのプロジェクトに 1 つのフィールドから始めましょう。タスクの説明や別のスプレッドシートにあったデータがカスタムフィールドで見えるようになると、多くのチームが最初の 1 か月で 3〜4 個に増やします。
カスタムフィールドは、Free を含むすべての Quire プランで利用できます。高度な数式関数のプランごとの制限については、料金ページをご覧ください。
標準のプロパティでは扱えないデータのために、タスクに追加できるユーザー定義のフィールドです。テキスト、数値、通貨、日付、チェックボックスの 5 つのタイプがあり、タスクパネル、テーブル表示の列、数式で利用できます。
5 つのタイプがあります。自由形式のラベルにはテキスト、件数やスコアには数値、予算額には通貨、タスクの期限の日とは別のマイルストーンには日付、はい・いいえの状態にはチェックボックスを使います。
数式では、波かっこで囲んだ名前でカスタムフィールドを参照します。たとえば、作業時間から見積もりを引けば、スケジュール差異が得られます。数式はタスクの説明、プロジェクト概況、フィールド内で使え、自動で再計算されます。
タグは、カテゴリーへの所属を示すフラットなラベルです。カスタムフィールドは、数値・通貨・日付など型を持つ構造化データを保持し、計算や並べ替え、正確な絞り込みができます。タグはタスクにラベルを付け、カスタムフィールドはタスクに並べ替え・絞り込み・計算ができる値を与えます。だから Quire のテーブル表示では、数値フィールドの合計や数式の適用ができます。
はい。フィールドの設定で「編集できるユーザー」を「なし」に設定します。すべてのメンバーに値は表示されますが、管理者がフィールドのロックを解除するまで、誰も変更できません。
はい、Free を含むすべてのプランで使えます。一部の高度な数式関数や配列演算には、プランごとの制限があります。詳細は料金ページをご覧ください。